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観光案内

  • 鋳波島神社

    平安時代から島民によって守られ、島の祭事や信仰の中心として重要な役割を担ってきた鋳波島神社。

    江戸時代に補修をされた社殿の装飾には当時の職人の手による精緻な金細工が施されており、鋳波島の高度な技術を今に伝えるものとして、市の指定文化遺産に登録されています。

    昭和期の台風により社殿の一部が損壊しましたが、島内外からの支援を受けて再建され、現在も鋳波島を訪れる人々を静かに見守り続けています。

  • いなみ山

    かつて鋳波島の繁栄を支えたいなみ山。このツアーでは、かつての坑道跡や精錬所跡を巡り、島の鉱業と鋳金文化の歴史を学ぶことができます。

    実際に砂金を探す「砂金採り体験」や、いなみ山の展望台から望む絶景を楽しめるほか、島民ガイドが当時の採掘技術や職人の営みを解説しながら、島の知られざる歴史を案内します。

  • 鋳波浜

    鋳波浜は、鋳波町の海沿いに広がる穏やかな海水浴場です。波静かな環境に恵まれ、夏には家族連れや観光客が訪れ、海水浴を楽しむ人気スポットとなっています。
    かつては、鋳金職人たちが鋳型として利用される砂を採取するために用いられた場所でもあり、今も砂浜にはいなみ山から産出した微細な金の粒が混じることがあると言われています。

  • 高浜岬

    鋳波島の南西端に位置する高浜岬は、海にそびえ立つ壮大な断崖絶壁が特徴の景勝地。長い年月をかけて波に削られた切り立った岩壁は、荒々しくも美しい自然の造形を見せ、島の隠れた絶景スポットとして知られています。

    夕暮れ時には、水平線に沈む夕日が海を黄金色に染め上げ、幻想的な景観を楽しむことができます。

    また、高浜岬は歴史的にも特別な場所とされ、豊漁や海の安全を祈る祭事が古くから行われてきたと伝えられています。島の伝承や神秘的な雰囲気に包まれたこの地で、自然の力強さと静寂の美しさを感じてみてください。

  • いなみサイクリングロード

    いなみサイクリングロードは、鋳波島を一周する約10kmのコース。海から届く穏やかな風を感じながら、島を囲む瀬戸内海の絶景や歴史ある町並みを楽しめる人気のサイクリングルートです。

    道中には、金細工の職人街として栄えた鋳波町、静かな海が広がる鋳波浜、切り立つ断崖が美しい高浜岬など、島ならではの風景が広がります。適度なアップダウンがあり、初心者から上級者まで楽しめるコースとなっています。

    レンタサイクルも用意されているので、気軽に島の自然と歴史を体感できるのも魅力です。

イベントカレンダー

  • いなみの里マラソン大会(2月)

    毎年2月に開催される「いなみの里マラソン大会」は、鋳波島の美しい海岸線を駆け抜ける島の恒例イベントです。コースは島の外周約10kmを巡るフルコースと、初心者や小中高生向けの5kmコースが用意され、地元住民はもちろん、島外からの参加者にも親しまれています。

    穏やかな海を望みながら走るこの大会は、潮風や島の景色を楽しみながら完走を目指せるのが魅力。

  • 鋳波島花見まつり(4月)

    毎年4月、鋳波港近くの灯台公園で開催される「鋳波島花見まつり」は、島に春の訪れを告げる穏やかなイベントです。公園には桜が美しく咲き誇り、港を見下ろす高台からは、瀬戸内海と花の景色を一望できます。

    会場には、地元の飲食店や商店による屋台が並び、たこ焼きや焼きそば、手づくりお菓子などが楽しめるほか、特産品の販売も行われます。会場に設置された小さなステージでは、島の子どもたちによる合唱や、地元の団体による演奏・民謡披露など、素朴で温かな催しが行われ、来場者を和ませます。

  • いなみ福漁くらべ(5月)

    毎年5月に開催される「いなみ福漁くらべ」は、一年の豊漁を願いながら釣りの成果を競う、鋳波島ならではの伝統行事です。日の出とともに漁が始まり、正午までの釣果を競い合い、最も多くの魚を獲った者が「福男・福女」として称えられるのがこの大会の特徴です。

  • 海びらき遠泳大会(7月)

    毎年7月、鋳波島の夏の訪れを告げる「海びらき遠泳大会」が鋳波浜で開催されます。この大会は、島の伝統行事として長年親しまれており、島民や観光客が共に海を泳ぎ、夏の安全と健康を祈願するイベントです。

    参加者は、鋳波浜から沖合に浮かぶ小島までを往復するコース(約2km)に挑戦します。潮の流れを読みながら泳ぐこの競技は、体力だけでなく、海を知ることの大切さを学ぶ機会でもあります。大会には、地元の子どもからベテランの遠泳経験者まで幅広い層が参加し、無事に泳ぎ切ることが目標とされています。

  • 七夕まつり(7月)

    毎年7月7日に開かれる「七夕祭り」は、島の中心部・鋳波町商店街を会場に行われる、夏の恒例行事です。商店街の軒先や街灯には色とりどりの短冊と手作りの笹飾りが吊るされ、通り全体がやさしい灯りと願い事で彩られます。

    潮風に吹かれながら、静かな夜空を見上げるひととき。鋳波島でしか味わえない、素朴で心に残る七夕の宵をお楽しみください。

  • 夏来祭(8月)

    「夏来祭(なつきさい)」は、鋳波島に古くから伝わる島の繁栄と豊穣を願う夏祭りです。

    開催期間中は、商店街や港を中心に太鼓や踊りの練り歩き、灯籠行列、地元住民による神輿担ぎが行われ、町は熱気と賑わいに包まれます。夜には港沿いに並ぶ屋台や、浜辺での奉納花火が夏の締めくくりを華やかに飾ります。

    かつて鉱業と海に生きた島の人々が、自然と共に生き、次の季節の実りを願った祭りとして始まった夏来祭。今では世代を越えて受け継がれ、島内外から多くの人々が訪れる鋳波島最大の年中行事となっています。

    夏の終わり、潮風と太鼓の音が響く中で、鋳波島の心に触れるひとときをお過ごしください。

  • 万葉いなみうた大会(9月)

    鋳波島の歴史と伝統を受け継ぐ「万葉いなみうた大会」は、毎年9月に開催される和歌の祭典です。島の名前の由来にもなったとされる古歌にちなみ、島の文化を次世代に伝える目的で始まりました。

    この大会では、地元の小中高生や住民が自作の短歌を発表するほか、百人一首といった催しも行われます。和歌の美しさを感じながら、島の風景や暮らし、伝統を詠んだ作品が披露されます。

島の特産品

  • 海の天然水「なみおと」

    鋳波島の海から採取されるミネラル豊富な天然水。
    島の沖合から汲み上げられる海洋深層水を丁寧にろ過し、口当たりの柔らかな仕上がりになっています。
    料理やコーヒー、紅茶の風味を引き立てる水としても好評です。

  • 鋳波の塩「波の華」

    瀬戸内海から汲み上げた清らかな海水を、昔ながらの製法でじっくり煮詰めて作る自然塩。
    ミネラル豊富でまろやかな旨みが特徴で、料理の味を引き立てます。

  • 鋳波島の金細工

    島の職人が培ってきた金細工技術を活かし、熟練の職人が一つひとつ丁寧に仕上げる特別な工芸品です。
    金をあしらったペンダント、指輪、ブローチなどを販売。優雅で品のある輝きを放ちます。

施設

  • 鋳波港

    鋳波島と本土を結ぶ島の玄関口。鋳波の海を望む穏やかな港であり、フェリーや漁船が行き交い、島の物流と交流の中心となっています。かつては島の鉱物資源や金細工を運ぶ交易拠点として栄え、現在も地元漁師による新鮮な海産物の水揚げが行われる活気ある港です。

  • いなみ観光プラザ

    鋳波島の観光情報を提供する拠点であり、島の特産品や文化に触れられるスポットです。館内では、観光マップやイベント情報の案内はもちろん、伝統の鋳金細工や地元産の海産物・工芸品などの特産品を販売。さらに、レンタサイクルや各種体験ツアーの受付も行っており、島巡りの拠点として便利です。

  • 鋳波町商店街

    老舗の食堂や金工細工店、海産物を扱う商店などが並び、島ならではの品々を楽しめる鋳波町唯一の商店街となっています。一角には、島の歴史を感じさせる昭和レトロな看板や木造の店舗が残り、どこか懐かしい雰囲気が漂います。早朝には「いなみ朝市」が開催され、地元の新鮮な海の幸や特産品を求めて島民や観光客が訪れます。

  • 旅館たかみね

    鋳波島の静かな海辺に佇む、温かいおもてなしと島の恵みを楽しめる老舗旅館です。全室から鋳波の海を一望でき、波音を聞きながらゆったりとした時間を過ごせるのが魅力。歴史ある島の宿で、島時間に浸る贅沢なひとときをお過ごしください。

  • ゲストハウス大舟

    旅人や島の暮らしを体験したい人のためのアットホームなゲストハウスです。素泊まりスタイルながら、共用スペースでは島の人々や他の旅人との交流が楽しめるのが魅力。島の自然と文化に触れながら、自由気ままに鋳波島を楽しみたい方にぴったりのゲストハウスです。